運だけで決まることの価値
サイコロゲームの本質は、実力が一切関係しないことです。これは欠点のように見えて、飲み会では最大の長所になります。
会社の飲み会には、上司も新人もいます。知識や話術で競うゲームだと、その差がそのまま結果に出る。負けた側に「格の差を見せつけられた」という感触が残ることもあります。
サイコロなら、社長が新人に負けます。誰も傷つかず、誰も気を遣わずに済む。初対面が多い席、立場が入り混じる席で、運任せのゲームが根強く使われ続けるのはこのためです。
説明ゼロで始められる
「振って、大きい目が勝ち」。この一文で成立するのがサイコロの強みです。ルール説明でつまずく人がゼロになります。
大人数の席では、この差が決定的です。20人にルールを説明するには、静かにしてもらい、マイクを用意し、質問に答える必要があります。サイコロなら、1回振って見せれば終わりです。
物足りなくなったら、条件を一つ足すだけで難易度が上がります。「ゾロ目は特別」「2回まで振り直せる」「隣と同じ目なら両方アウト」。全員が基本を理解している状態からの追加なので、説明コストがほぼかかりません。
サイコロを使うときに気をつけること
実務的な話を2つ。まず、サイコロは転がって落ちます。居酒屋の床に落ちたサイコロを拾って、そのままテーブルに戻すのは衛生的とは言えません。予備を用意するか、器の中で振る形式にしてください。
もう一つ、音です。木のテーブルで勢いよく振ると、想像以上に響きます。静かな店では、おしぼりやコースターを敷くだけで音が変わります。
そして最も大事な点。サイコロを使ったゲームは、金銭を賭ける遊びとして扱われてきた歴史があります。飲み会で金銭を賭けることは法律に触れます。負けた人の飲む量を賭けの対象にするのも、体質差を考えると危険です。勝敗はあくまで進行の口実として使ってください。






