はじめに ── 飲む量を競わせない
このカテゴリは「お酒の席で盛り上がるゲーム」を集めたものであって、「たくさん飲ませるゲーム」ではありません。ここははっきり分けておきます。
アルコールの分解能力には、体質による大きな個人差があります。日本人の約4割は分解酵素の働きが弱い型を持つとされ、同じ量でも顔が赤くなる人と平気な人がいます。これは慣れや根性で変わるものではありません。
一気飲みや飲酒の強要は、急性アルコール中毒の直接の原因です。毎年、大学や職場の飲み会で命を落とす人が出ています。ゲームという形をとっていても、断れない空気の中で飲ませているなら、それは強要です。
飲まない人も同じ卓で楽しむために
飲めない人がいる席で使えるゲームかどうかは、判定基準がひとつだけあります。「ソフトドリンクに置き換えても、まったく同じように成立するか」。
成立するなら、そのゲームは安全です。成立しないなら、そのゲームはアルコールを罰として使っているということになります。
実際の運用では、最初に一言だけ添えると空気が決まります。「飲み物は各自の好きなもので」。これを幹事が言っておくと、飲まない人が毎回説明する負担から解放されます。ウーロン茶で参加している人がいる席のほうが、結果として全員が長く楽しめます。
体調が変わった人が出たら
知っておいてほしい対応があります。酔って動けなくなった人を、絶対に一人にしないでください。そして、仰向けに寝かせないでください。嘔吐物で窒息する事故が起きます。横向きにして、誰かがそばにいる状態を保ちます。
呼びかけに反応しない、体温が下がっている、いびきの音が普段と明らかに違う、嘔吐を繰り返す。これらは救急車を呼ぶ基準です。「寝れば治る」は通用しません。
水を配る係を一人決めておく、締めの時間を先に決めておく。この2つだけで、事故の確率はかなり下がります。楽しい席にするための工夫と、安全のための工夫は矛盾しません。





















